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『エイリアン邪神宝宮』(菊地秀行)
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  • クトゥルー@創土社
  • 2019/11/27 (Wed) 13:42:05
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Re: 『エイリアン邪神宝宮』(菊地秀行)
ぜひ購入をお勧めする

・当方、菊地氏は革製装丁の某社ベストセラー記念の某三部作(非売品)を持つくらいにはファンなのだが(今ではベストセラー記念作成も絶えたと聞く、これも出版不況か)、夫人と共作!?ともいえる『魔界都市新宿』の「現代にハマーホラーのモンスター達を魔導士のごとく復活させる」その志、初期作に確かにあったパトスに共感したのだが、それでも多作期の「どこかで読んだパターンの繰り返し」に何時しか購入をためらうようになっていた。

・しかし、ここ最近の菊地氏には、「本当に書きたいものだけを書く」ことで、その情熱がよみがえりつつあるように感じる。本作には「ハイドラ」の描写…『ポニョ』の岡田斗司夫の解説をyoutubeでみると思わずニッコリするだろう、含め、あちこちにネタが仕込んであり、読んでてあきない。

・菊地氏の初期作の描写を支えたのは、週刊誌記者の経歴の際のリアルな取材から、ディティールに「真実味」があり、芸能から銃器、ファッションにいたるまで、フィクションに必要不可欠な「リアリティー」を与えていた。その描写の「現実味」(東 雅夫氏の「カメラ目線」)=映画でいう「スペシャルエフェクト」が蒸発したところに自家撞着があり、読者が現実を忘れ作品世界に没頭できなくなったのではないだろうか…

・多作期の自家撞着を抜け出すには、そこに確かな「初期衝動・パトス」が必要で、弟氏には音楽家としての才能として発現してるように、もともと菊地氏には短編に見られるように「天性の」バランス感覚、いわば、「構成能力・作曲能力」があり、『エイリアン邪神宝宮』にも良い形で顕れている。

・本作には初期の読者を興奮させた、「魔導士」の復活を感じる。
半魚人・狼男・フランケン・そして吸血鬼に邪神たち…
令和の、中国が日本の3倍のGDPを持ち、量子コンピュータとAIの世界にも、復活を待ちわびるモンスターと、作者の分身である「魔導士」と「ヒーロー」たちは確かにいるのである。

購入を戸惑ってるオールドファンの方、そして何よりあらたな読者の方々には、迷うことなく購入をおすする。
  • noby
  • 2019/12/01 (Sun) 20:54:23
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トランプ好きな菊地先生、遂にトランプ大統領迄、作中
インスマス、アーカム。ダンイッチと云ったクトゥルー神話に馴染みの有る舞台が一通り登場。笑いもたっぷり盛り込まれていて安定の面白さ。菊地先生、前に退魔針の番外作品(クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)で観光地として発展した俗なダンイッチを書かれていたが、今回は正に荒涼とした寒村としてのダンイッチ。それにしてもハイドラさん、「妖神グルメ」ではダゴンのそっくりさんだった樣な・・・。
そして、兼ねてよりトランプ大統領好き(キャラクターとして)を公言されていた菊地先生だったが、遂にトランプ大統領、それも閣僚たちを引き連れて作中に実名で登場!
シリーズのこの先が楽しみだ。
  • ZEPHYROS
  • 2019/12/01 (Sun) 20:56:27
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