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『闇のトラペゾヘドロン』倉阪鬼一郎/積木鏡介/友野詳

1:クトゥルー@創土社 :

2014/08/21 (Thu) 20:43:04

皆様のご感想をお待ちしています。
2:ZEPHYROS :

2014/08/27 (Wed) 21:57:47

鄙びた地方都市の外れに佇む「闇の美術館」。そこでは怪奇小説家ロバート・ブレイクの小説と絵画を展示していた・・・
ラヴクラフトを想わせる様なもやもやとした曖昧さと不安感が全篇に渡って漂い、最後にとんでもないものが現れる。AzathothとかYog-Sothothと云った名称を出さずに終わっているのが効果的。それから美術館の学芸員の名前と容姿に想わず笑ってしまった。それならば館長は・・・と想っていたら、想像通りの描写で、又、笑ってしまった。この辺りの「知っている人向け」のお遊び(流石にこのレーベルの読者は「知っている人」ばかりと想うが)が実に良い。
又、良いと云えば各章毎に架空の作家ロバート・ブレイクの作品の一節(!)が参照されているのも良かった。
●積木鏡介「マ★ジャ」
タイトルの意味は最後に成って漸く判明。
兎に角、明るく楽しいクトゥルー神話。サイコサスペンス調ではあるけれど。猟奇殺人ものではあるけれど。
同時に本作は異形のものの可愛いらしさを楽しむ作品でもある。Cthughaやグールもそうだが、ショゴスがなかなか可愛いらしかった。それにしてもショゴス、電報打ったり出来たのか。
Nyarlathotepが封印されていない理由を、こんな風にしたのはこの作者ぐらいだろう。
●友野詳「闇に彷徨い続けるもの」
ゲームノベル。失敗したりつまづいたりするとやり直させて貰えるユーザーフレンドリーなシステムで、BAD ENDとTRUE ENDを体験した。二木靖先生のイラストも良い。
輝くトラペゾヘドロンについての新解釈が登場するが、本作は小説で読んでみたい気がする。
3:しーちゃん :

2014/09/02 (Tue) 16:54:04

「闇の美術館」
東北の山あいった確かに色々ありますね、怪しげなのが…とうっすらとした恐怖を漂わせ、レベルが上がるごとに怖くなっていく。そういう仕掛けですか…これはもう、クトゥルーを別にしてもある意味怖いです。グロ系の都市伝説テイストまで入っていて、もう、確かに「闇」がテーマだと実感。何と言うか、耳について離れない音楽みたいな妙な怖さですね。

「マ★ジャ」
それがオチかいっ!!!
とずっこけた&ツッコミ入れずにいられないラスト。しかし、それ以前はトラペゾヘドロンそのものを真正面からテーマに力業で来ます。あの子は誰?とか、あの子っていつまでその状態なの?という微細な違和感の正体が最後の山場で解けます。クトゥグアが私の好みでカッコいいです。ヤツはやはり逃げましたね…と言うか、本当にオチはこれで良いのか、ほのぼのしたもんか…と軽く血の気が引きます(笑)

「闇に彷徨い続けるもの」
猿のようにやりこんだゲームブックですが、まだ全部の選択肢が見れてない。大作です。トラペゾヘドロンてこれだったのか!?から、あの衝撃のTrue Endへ繋がる訳ですね。何度もあんなのやこんなのになっては、またやり直し…ゲームブックなんて数十年ぶりですが、子供の頃のワクワク感を思い出しましたね、子供が実際やったらトラウマものでしょうが…(^_^;)
ボードゲームでお馴染みのあの人とかが出てきたりしてウハウハです。オリジナルキャラクター(ですよね?)のレオンがカッコいいです。この方周辺の小説とか読みたいですね。
4:ちゅるふ :

2014/09/03 (Wed) 22:03:59

闇の美術館:
 主人公の精神崩壊への追い込みっぷりと、美術館館長と学芸員の描写がいいねぇ。
 この世界では末永く仲良くしているのか、としみじみ。

マ★ジャ:
 この娘さん、7~8年すると魔法少女等に変身して、いろいろと戦っているかもしれない。 
 で、最凶レベルの助っ人ママ登場ですな。

闇を彷徨い続けるもの:
 版権管理大丈夫?と思いたくなるくらい、ふーちゃん・テケリさん等々、国産クトゥルー物を齧っている身にとって、どっかで出会ったと思えるキャラクター総出演です。
 なお、パラグラフを慫慂したりせず、シーケンシャルに最初から最後まで読み進んでいきました。
 作者の思い通りに操られてしまっては、現実世界でどんな目にあうかもわかりませんからね。

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